植物が増えると、棚は収納ではなく、小さな環境になる。鉢を寄せれば葉が重なり、離せば光のむらが見える。2026年10月に独立ブランドとして再始動したBIBIPLANTSの「ジャングルラック」は、その変化を受け止めるための植物棚だ。複数鉢を横に見渡す「コア」と、1鉢の高さをつくる「スクエア」。似た黒いフレームでも、植物との距離はかなり違う。
棚板ではなく、鉢の移動から考える
コアの外寸は幅85×奥行37×高さ81.5cm。キャスターを付けると高さは85cmになる。奥行きを抑えながら横幅を取るため、窓辺の複数鉢や、育成灯の下で葉の高さをそろえて観察したい場所に向く。鉢の列を横から見渡せることが、この棚の基本的な使い方だ。
棚板はメッシュで、光と空気の通り道を完全には塞がない。上部のバーには市販のライティングレールや長さ75cmまでの照明を組み合わせられる。棚そのものが光をつくるのではなく、鉢の高さと照明の距離を調整する骨組みになる。植物ごとに必要な光量は別に確かめたい。
本体は約9.5kg。棚板1枚は30kg、上部バーは5kgまでと案内され、総耐荷重はアジャスター使用時100kg、キャスター使用時50kg。2台まで積み重ねられるが、積み重ね時はキャスターを使えない。鉢を載せる前に、用土と水を含む重さ、床の強度、動かす頻度を一緒に考える必要がある。
スクエアは、1鉢の高さをつくる
スクエアは、縦置きなら幅41×奥行37×高さ162cm。横置きでは幅116×奥行37×高さ81cmになる。縦に組めば床面積を抑えながら、1鉢と照明を上下に離して配置できる。葉の輪郭を壁面に抜きたいときや、成長の方向を1株ずつ見たいときに、コアとは違う余白が生まれる。
本体は約10kgで、棚板1枚は15kg、全体では50kgまで。棚とバーを組み替えられるため、背の低い株から、上へ伸びる株へと姿が変わっても構成を直せる。ただし、背丈が出る植物には、鉢底から照明までの距離だけでなく、葉が横へ開く幅も残したい。
横置きにするとスクエアは低い1列の棚へ変わる。複数鉢を日常的に並べるならコアの耐荷重と棚面が扱いやすい。1鉢を独立させ、成長に合わせて縦横を組み替えたいならスクエアが合う。選ぶ基準は、鉢数そのものより、観察したい単位にある。
選ぶ基準は、いまの鉢数より変化
どちらもスチールにエポキシ粉体塗装を施した黒いフレームで、室内の植物を背景から切り離す。けれど、完成した景色を買う製品ではない。育成灯、送風、受け皿、配線は、置く植物と部屋に合わせて別に整える。メッシュ棚は水やりの後始末を不要にするものでもない。
公式商品ページでは価格はオープンとされ、2026年10月1日の発表では参考価格としてコア17,600円、スクエア15,680円(税込)が示された。販売価格、在庫、付属品、配送条件は購入先で変わりうるため、現時点の条件を確認したい。この記事は成果報酬リンクを含まず、2製品の用途だけを比較している。
植物棚は、鉢が増えたあとに不足を埋める家具になりやすい。先に決めたいのは、何鉢載るかではなく、どの葉を同じ高さで眺め、どの1鉢に縦の余白を渡すかということだ。コアとスクエアの違いは、収納量よりも、植物の変化をどの向きで受け止めるかに表れている。
