Essay

植物との時間を、残せる場所へ

RareDexが、この植物園をひらいた理由

植物を育てた時間は、写真を残さなければ驚くほど早く輪郭を失います。RareDexは、一株ごとの今日を記録し、いつか大切な記憶として見返せる場所をつくるために始まりました。

植物園の記録室で、植物の写真と観察ノートが置かれた机
RareDex制作(実景ではなく、記事のために描いたイメージ)

植物を迎えた日、最初の葉が開いた日、少し元気がなかった季節。毎日見ていると小さく感じる変化も、数か月後に写真を並べると、その一株と過ごした時間としてはっきり見えてきます。けれど、記録していなければ、その姿や当時の気持ちは少しずつ思い出せなくなります。

植物の名前だけでなく、時間を残す

RareDexが残したいのは、植物の一覧だけではありません。一株ごとに写真と言葉を重ね、その植物がどこから来て、誰と、どのような時間を過ごしたのかを残します。同じ種類でも、育つ姿も、育て手の記憶も同じにはならないからです。

  • 一株ごとに、今日の写真と様子を記録する
  • 分類や標準品種名、迎えた場所を整理する
  • 過去の写真を並べ、季節ごとの変化を見返す
  • GGや言葉を通して、植物を静かに見守り合う
  • 継承したあとも、Plant Passportと記録を次の育て手へつなぐ

記録すると、育てることが少し楽しくなる

記録は、きれいな姿だけを残すためのものではありません。葉の向き、傷、色、管理した場所。その日の一枚があれば、以前との違いに気づきやすくなります。変化を見つけることそのものが、植物を見る楽しみになります。

誰かの植物に出会える、静かな植物園

RareDexで公開された植物には、誰でも出会うことができます。知らなかった植物に出会い、同じ分類の株を見比べ、育て手が残した時間をたどることができます。GGを押したり言葉を残したり、自分の植物を登録したりする時だけ、参加登録が必要です。

育て手が変わっても、過ごした時間は消さない

暮らしが変わり、育て続けることが難しくなる日もあります。RareDexの継承は、植物だけを受け渡すための仕組みではありません。所有者の変更が完了するまで状態を明確にし、Plant Passportとこれまでの記録を、次の育て手へつなぎます。前の育て手が残した時間も、そのまま植物の歴史として残ります。

植物との時間は、残した日から記憶になる。
RareDex

今日の一枚から

大きな出来事がなくても、今日の姿は今日にしか残せません。新しい葉も、少しずつ変わる姿も、何気ない水やりの日も。今そばにいる植物との時間を、今日から残してみませんか。

参考リンク・出典

この記事の調査・執筆で参照した情報です。各発信元でも原文をご確認いただけます。

  1. RareDexについて — RareDex
  2. 継承について — RareDex