葉の表に針先ほどの白い点が散り、色がかすれて見える。乾燥だけにも見えるが、鉢を回して裏側へ光を当てると、葉脈の間にごく細い糸が渡っていることがある。ここで見る対象は、糸そのものより、その下にいる小さな動く点と丸い卵だ。
白い斑点と、葉裏の糸を分けて見る
ハダニは昆虫ではなくクモやダニに近い仲間で、多くは葉裏に集まる。UC IPMは、成虫の大きいものでも約0.5mmで、肉眼では小さな点として見え、吸汁された葉には淡い斑点が現れると説明する。被害が進むと葉色は黄や銅色へ変わり、落葉につながることもある。
白い点だけでは断定しない。水滴の跡、ほこり、栄養や根の不調でも葉色は変わる。ハダニを見分ける手がかりは、斑点が葉面へ細かく広がること、葉裏に個体や卵があること、そして増えた群れが糸を張ることだ。葉柄の付け根や、隣り合う葉の間も光にかざす。
室内は風雨に洗われにくく、乾燥とほこりが重なりやすい。UC IPMは、低湿度の室内がハダニの発育を助け、ほとんどの観葉植物が寄主になり得るとする。だから、屋外から戻した鉢だけでなく、その隣へ置く株の葉裏も同じ順序で見る。
白い紙に落として、処置の前に確かめる
葉裏へ白い紙を差し入れ、葉を軽く二、三度たたく。落ちた粒を数秒見て、ゆっくり動く点があるか確かめる。10倍程度のルーペがあれば、葉の上で見るより個体と卵を追いやすい。UC IPMも、処置の前に葉裏と白紙で存在を確認する方法を勧めている。
一枚で見つけたら、すぐに株全体を濡らす前に広がりを調べる。新しい葉と古い葉、窓側と壁側、上段と下段を一枚ずつ選び、同じ白紙で比べる。被害が一部に限られるのか、複数の枝や隣の鉢へ移っているのかで、隔離する範囲が変わる。
同時に用土の乾きと鉢の重さも見る。ハダニの被害は水分不足で弱った株ほど大きくなりやすいが、葉の斑点を見ただけで水を増やせばよいわけではない。根が湿ったままなら、過湿を足さず、まず害虫の確認と葉の洗浄を分けて進める。
水で落とし、鉢を離して、戻り方を見る
小さな発生なら、ほかの鉢から離し、葉裏へ水を当てて個体とほこりを洗い流す。流れ出た水がほかの鉢へかからない場所を選び、葉柄の付け根まで丁寧にすすぐ。鉢土を必要以上に濡らしたくない場合は表面を覆い、葉を傷めない水圧から始める。
一度きれいに見えても、残った卵から再び見つかることがある。数日おきに同じ葉と白紙を見直し、斑点が増えていないか、糸が戻っていないかを記録する。落ち葉や枯れた部分を片づけ、葉のほこりをためないことも、観察をしやすくする。
水洗いだけで収まらず、園芸用の石けん剤や油剤を検討する場合は、対象の植物とハダニ類に使える表示を確かめる。目立たない一部で薬害を試し、水切れした株や高温時への散布を避け、ラベルの希釈、回数、保護具を守る。種類の違う薬剤を自己判断で混ぜない。
