Culture

月を待つ部屋に ススキと秋の花を

9月25日は中秋の名月 マムとリンドウを合わせる秋のしつらえ

2026年の中秋の名月は9月25日。ススキの穂に丸いマムとリンドウを合わせれば、いつもの花器にも秋の表情が生まれる。

兵庫県に広がるススキの群落と、光を受けて銀白色に見える穂
松岡明芳 / Wikimedia Commons(CC BY 3.0)

銀色の穂を広げるススキに、丸いマムと青紫のリンドウ。高さも形も異なる秋の草花が揃うと、花器の中に小さな月見の景色が生まれる。2026年の中秋の名月は9月25日。月を待つ楽しみを、部屋に飾る花から始める。

今年の十五夜は9月25日

中秋の名月は旧暦8月15日の月。一方、天文学上の満月は月と太陽の位置関係で決まるため、毎年同じ日になるとは限らない。国立天文台によると、今年の満月は9月27日午前1時49分(日本時間)。9月25日の十五夜に続き、26日の夜から27日未明にかけて月が満ちる。

「名月」と「満月」の違いは、今年の月見に添える小さな話題になりそうだ。空模様を気にかけながら花を選ぶ日も、飾った穂の向きを少し変える夕方も、秋を楽しむ時間になる。

丸いマムとススキを合わせて

青山フラワーマーケットの2026年秋の特集にも、マムやススキを使ったお月見のブーケが並ぶ。菊の仲間であるマムの丸い花と、すっと伸びるススキは、形の違いを楽しめる組み合わせ。自宅で飾るなら、リンドウの青紫を差し色に添えるのもよさそうだ。

自宅で合わせるなら、マムを一輪、その後ろに少し背の高いススキを添えるところから。リンドウを低めに挿すと花に高低差がつき、穂先までのびやかに見える。これは花の姿を生かす飾り方の一案で、決まった本数や形に揃える必要はない。

光を受けるススキの穂

ススキ(Miscanthus sinensis)はイネ科の植物。冒頭の写真は兵庫県の群落で、濃い緑の葉の上に銀白色の穂が広がっている。細い毛が集まった穂は、光の当たり方によって柔らかく浮かび上がる。

花器に飾るときも、穂をすべて正面に向けず、一部を横へ傾けると軽やかな印象に。花と花の間を詰めすぎず、茎の線が少し見えるようにすると、丸いマムとの違いが際立つ。

野に広がるススキは、その場所の風景として楽しむ。部屋には花店の切り花を選べば、野外の株を傷めずに季節を取り入れられる。食卓に置く場合は、穂が料理や食器に触れない位置へ。

月を待つ部屋に秋の花を

月見のためだけに、大きな花束や特別な器を用意しなくてもいい。いつもの花器に丸い花と長い穂を合わせるだけで、見慣れた棚にも秋らしい表情が生まれる。月が見える夜は窓の外へ目を向け、曇った夜は手元の花を楽しむ。銀色のススキが、月を待つ部屋を静かに彩る。

参考リンク・出典

この記事の調査・執筆で参照した情報です。各発信元でも原文をご確認いただけます。

  1. Creative Commons Attribution 3.0 Unported — Creative Commons
  2. 令和8年(2026)暦要項 朔弦望 — 国立天文台 暦計算室
  3. 秋の花ギフト・プレゼント特集2026 — 青山フラワーマーケット
  4. 中秋の名月とは/名月必ずしも満月ならず — 国立天文台 暦計算室
  5. Japanese pampas grass ススキの穂波PB080105.jpg — Wikimedia Commons
  6. Original 1280×960 Japanese pampas grass image — Wikimedia Commons
  7. 十五夜(中秋の名月)のすすきの意味は? — 日比谷花壇