Culture

英国の野花を、リオの色で着る。Barbour × FARM Rio

デイジーとコーンフラワーを手描きし、雨のための服へ。二つの土地が交わる2026年春夏

曇り空の下、濃紺と淡いピンクのアウターに、花の線が走る。BarbourとFARM Rioの2026年春夏は、英国のカントリーサイドの野花を、リオデジャネイロの色彩へ移したコレクションだ。花を背景に置くのではなく、一着の構造へ招き入れた協業である。英国の野花とリオの色彩が、雨や風を受け止める服の表面に新しい季節をつくる。

花柄のアウターを着た二人と大きなピンクの花を重ねたBarbour × FARM Rioのキャンペーン写真
写真提供:株式会社Barbour partners Japan

淡い雲を背に、二人が花柄のアウターをまとう。画面の手前には大きなピンクの花が重なり、濃紺の布に走る細い茎や白い花弁と呼応する。リオデジャネイロで撮影された公式キャンペーン写真は、庭をそのまま写すのではなく、英国の野原とブラジルの色彩を一つの装いへ折り重ねている。

英国のライフスタイルブランドBarbourと、リオデジャネイロで生まれたFARM Rioが組むのは二度目。2026年春夏コレクションは4月23日に国内で発売され、八月を迎えたいまも日本公式サイトの特集から商品を見ることができる。花柄という一語の奥に、植物が育った土地、描き手の線、布と服へ移るまでの仕事がある。

野花を、柄ではなく地図として読む

コレクションの起点は、Barbourが長く服の背景としてきた英国のカントリーサイドだ。デイジーやコーンフラワーといった野花を、FARM Rioが手描きで再解釈した。花の種類が明かされているからこそ、これは名もない装飾ではない。道端や草地に咲く小さな花が、二つのブランドを結ぶ地図になっている。

キャンペーンでは、ロンドンを拠点に活動するアーティスト、キャロリン・ジェンキンスが描いた英国の野花、鳥、蝶のモチーフを、リオの景観へ重ねた。植物だけを切り取らず、その周囲を飛ぶ生き物まで画面に入れることで、服の表面に小さな環境が生まれる。拡大された花と人物の距離感は、現実の庭というより、植物図譜と旅のポストカードを組み合わせたコラージュに近い。

ここで編集部が注目したいのは、英国らしさを深い緑やチェックだけで表さなかったことだ。野花の輪郭を選び、FARM Rioの鮮やかな色へ渡す。土地の記憶は、色だけでなく、そこに咲く植物の線からも運べる。その考え方が、コラボレーションを単なる柄の交換から一歩進めている。

雨を知る服に、リオの色を重ねる

Barbourの始まりは、北海に面した英国北東部で働く人々のためのアウターウェアにある。雨や風を受け止める実用の輪郭へ、FARM Rioの大きな花や明るい配色が入ると、同じジャケットでも視線の動きが変わる。襟やポケットの構造を追っていた目が、花弁から茎へ、布の上を歩き始める。

Wildflower Casual Jacketは、濃い地色に白や青の小花を散らし、同柄の帽子とつなげられる。一方、Bromelia Coatは、オレンジやピンクの大きな花を前身頃いっぱいに置く。細かな野花を日常のレイヤーとして選ぶか、大きな花を一着の主役にするか。植物の大きさが、そのまま装いの強度を決めている。

キルティングのAzelia Quilt Jacket、足元まで柄を続けるWildflower Boot、軽やかなWildflower Dressもそろう。アウター、帽子、ドレス、ブーツへ同じ植物語彙を広げたことで、全身を一つの風景にすることも、無地の服へ一か所だけ花を差すこともできる。生花を一輪選ぶときのように、量と余白を考えられるコレクションだ。

花の大きさから、一着を選ぶ

日本公式サイトで案内されている価格は、Wildflower Casual Jacketが59,400円、Wildflower Hatが19,800円、Wildflower Bootが27,500円。Madelena Jacketは55,000円、Bromelia Coatは88,000円、Azelia Quilt Jacketは59,400円、Petal Dressは79,200円だ。価格や在庫は変わる可能性があるため、購入前には各商品ページで最新の表示を確かめたい。

選ぶときは、花の色だけでなく、手持ちの服にある面積を見たい。小花のジャケットなら、白いシャツやデニムの広い無地が柄の細部を受け止める。大柄のコートなら、バッグや靴の色数を絞ると、花の輪郭が前へ出る。帽子やブーツから始めれば、クローゼットの景色を大きく変えず、植物のリズムだけを加えられる。

部屋で眺める時間も想像してみる。濃紺の小花柄は木や籐の家具のそばで線が見えやすく、鮮やかな大柄は白い壁の前で一枚の絵のように立つ。着て外へ出るための服でありながら、ハンガーに戻したあとも、英国の野原とリオの色が室内に残る。植物を選ぶ感覚は、鉢の外にも広げられる。

二つの土地を、次の雨の日へ

国内ではBarbour原宿店、代官山店、堀江店と公式販売ページで展開されている。実物を見るなら、プリントの発色だけでなく、花の線が縫い目やポケットをまたぐ場所、襟を立てたときに隠れる部分まで確かめたい。オンラインで選ぶ場合も、商品写真を拡大し、柄の密度と自分のいつもの服との距離を考えるとよい。

英国の雨から生まれた服と、リオの街から広がった色。その間を渡ったのは、声の大きな象徴ではなく、デイジーやコーンフラワーの小さな輪郭だった。次の雨の日、一着の表面にある花を見れば、離れた二つの土地を同時に思い出せる。植物は装いを飾るだけでなく、風景を持ち歩くための記憶にもなる。

  • 発売日:2026年4月23日
  • 国内展開:Barbour原宿店、代官山店、堀江店、公式販売ページ
  • 主なモチーフ:デイジー、コーンフラワー、英国の野花、鳥、蝶
  • 購入前に価格、在庫、各店舗の営業情報を公式案内で確認

参考リンク・出典

この記事の調査・執筆で参照した情報です。各発信元でも原文をご確認いただけます。

  1. Barbour × FARM Rio、二度目となるコラボレーションを発表 — 株式会社Barbour partners Japan / PR TIMES
  2. バブアー×ファーム・リオ 2026年春夏コレクション — Barbour(株式会社Barbour partners Japan)
  3. Barbour x FARM Rio — Barbour
  4. 利用規約(企業規約 第6条 企業コンテンツの知的財産権) — 株式会社PR TIMES

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